名古屋・栄に、上位グレードの新規供給が1棟加わる。ヒルトンのラグジュアリーブランド「コンラッド名古屋」が、2026年7月31日、名古屋市中区錦三丁目の複合タワー「ザ・ランドマーク名古屋栄」上層階に開業する。客室は170室、地下鉄「栄」駅直結。中区90軒・中村区64軒という名古屋の供給集積のなかで、上位グレードの新規開業が限られる市場に、出張上位層とMICE随伴需要の受け皿を投じる1棟である。本稿は、客室規模・運営形態・錦の再開発文脈から、この開業を深掘りする。

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。


コンラッド名古屋 — 名古屋市中区錦・ザ・ランドマーク名古屋栄 上層階に2026年7月開業、客室170室の都市型ラグジュアリーホテル外観
PHOTO: コンラッド名古屋 外観イメージ — 公式サイトを見る →

Media Picks Score: 88 / 100  170室(スイート29室)、都市型ラグジュアリーホテル。

目安価格 ¥74,000–¥102,000 / 泊 (2名1室・通常期)

開業概要 ― 2026年7月31日、栄駅直結の170室

コンラッド名古屋は、2026年7月31日に開業する。所在地は名古屋市中区錦三丁目25番1号、地下鉄東山線・名城線「栄」駅に直結する複合タワー「ザ・ランドマーク名古屋栄」の上層階である。客室は全170室、うちスイートが29室。運営はヒルトンが手がけ、同社のラグジュアリーブランド「コンラッド」としては国内3軒目にあたる。宿泊予約は2026年5月13日より公式サイトで受付を開始した。名古屋駅から地下鉄2駅、中部国際空港までは約50kmの距離にある。

建築と複合開発 ― 41階建てタワーの13フロアを占有

「ザ・ランドマーク名古屋栄」は地上41階建ての複合タワーで、商業施設・シネマコンプレックス・オフィスを内包する。コンラッド名古屋はこのうち上層部の13フロアを占有する。低層に商業・オフィス機能を集約し、高層部にホテルを置く垂直複合(上層階複合開発)の構成は、都心の限られた敷地で上位グレード客室を供給する近年の都市型ホテルの典型である。客室・料飲・スパを高層階に集めることで、栄の市街地を見下ろす眺望を客室単価の根拠とする設計といえる。

施設構成 ― 料飲6施設、40階ルーフトップバー、32階スパ

料飲施設は計6施設を展開する。31階にシグネチャーレストラン「カーサ・オリーバ」とロビーラウンジ&カフェ「サンドロップ」、40階に鮨会席「蒼流」、鉄板焼「蒼焔」、ルーフトップバー「ハウス・オブ・モン」を配する。32階には「コンラッド・スパ」を開設し、個室トリートメントルーム4室、18メートルの屋内プール、24時間利用可能なフィットネスセンターを備える。宴会場は最大180名収容、会議室も併設し、国際水準のMICEに対応する構成とした。出張上位層の宿泊に加え、随伴する会議・宴会需要を館内で完結させる設計である。

市場文脈 ― 名古屋の上位グレード新規供給は限られる

名古屋市内のホテル供給は中区90軒・中村区(名古屋駅周辺)64軒に集積する。ただし供給の多くは中価格帯のビジネスホテルであり、上位グレードの新規開業は限られてきた。出張需要は名古屋駅周辺に厚いが、栄エリアは商業・MICEの中心でありながら最上位グレードの選択肢が薄かった。コンラッド名古屋の170室は、この空白に上位グレード客室を供給する。栄駅直結という立地は、名古屋駅起点の従来の出張動線に対し、栄を拠点とする商談・会議需要に新たな受け皿を与える。

集約レビューが映す位置づけ

本稿執筆時点で同館は開業前であり、宿泊実績に基づく評価は存在しない。一方、公開レビューデータを集計した名古屋市内の上位グレード既存館の傾向を見ると、栄・名古屋駅周辺の高価格帯では、駅アクセスの良さと館内料飲の質が評価の中心軸となる傾向が確認できる。コンラッド名古屋は栄駅直結・料飲6施設という構成で、この2軸をいずれも満たす設計といえる。開業後の評価は、運営の立ち上がりとMICE対応の実運用が分岐点になると見られる。

向く出張・向かない出張

  • 向く:
    栄エリアでの商談・会議が中心の出張、MICE随伴の宿泊、館内で会食・接待を完結させたい用途、上位グレードを要する役員・来賓対応
  • 向かない:
    宿泊単価を1泊1万円台に抑えたい標準的な出張、名古屋駅起点で動く短時間滞在、素泊まり中心で館内施設を使わない用途

具体情報

  • 所在地: 名古屋市中区錦三丁目25番1号 ザ・ランドマーク名古屋栄
  • 最寄り駅: 地下鉄東山線・名城線「栄」駅 直結(名古屋駅から地下鉄2駅)
  • 客室数: 170室(うちスイート29室)
  • 開業日: 2026年7月31日
  • 主要施設: 料飲6施設、40階ルーフトップバー、32階スパ、18m屋内プール、最大180名宴会場
  • 空港アクセス: 中部国際空港まで約50km
  • 運営: ヒルトン(コンラッドブランド)

よくある質問

Q. 開業日はいつですか?

A. 2026年7月31日です。宿泊予約は2026年5月13日より公式サイトで受付を開始しています。開業直後の7〜8月は予約が集中しやすく、上位カテゴリーの客室・スイートは早期に埋まる可能性があります。

Q. 法人契約や領収書には対応しますか?

A. ヒルトン運営の都市型ホテルは法人需要を主要顧客層とし、領収書発行・請求書払い・法人レートの設定に対応するのが一般的です。具体的な契約条件は開業後の公式案内および各社の出張規程に沿って確認することになります。

Q. MICE・会議利用はできますか?

A. 最大180名収容の宴会場と会議室を備え、国際水準のMICEに対応する構成です。料飲6施設を館内に持つため、会議後の会食・レセプションを同一館内で完結させやすい点が特徴です。

Q. 空港からのアクセスは?

A. 中部国際空港(セントレア)まで約50km。同空港から名鉄で名古屋駅へ出て、地下鉄で栄駅まで2駅という動線が基本です。栄駅直結のため、駅到着後は地上に出ずにアクセスできます。

Q. 価格帯はどのくらいですか?

A. 公開販売価格の集計では、1泊2名で¥74,000〜¥102,000(通常期)が目安です。スイートを含む上位カテゴリーはこれを上回ります。名古屋市内の中価格帯ビジネスホテルとは明確に異なる、上位グレードの価格帯です。

本記事の参考情報

コンラッド名古屋 公式サイト(ヒルトン) — 開業情報・客室・施設・予約
名古屋観光情報(名古屋観光コンベンションビューロー) — 栄・名古屋エリアの情報
Wikipedia: 錦(名古屋市) — 錦エリアの地理・沿革

編集部から

コンラッド名古屋の170室は、栄という商業・MICEの中心に上位グレードの新規供給を加える1棟である。名古屋の出張需要は名古屋駅周辺に厚い一方、栄エリアの最上位グレードは薄かった。栄駅直結・複合タワー上層階・料飲6施設という構成は、出張上位層とMICE随伴需要を館内で取り込む設計といえる。開業後は、運営の立ち上がりと客室単価の実勢が、名古屋市場の上位グレードの基準をどう動かすか。次は名古屋駅周辺の上位グレード供給と価格動向を追いたい。

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