JR東海ホテルズが運営するホテルアソシア新横浜(2008年4月開業、203室)が、2026年12月にコートヤード・バイ・マリオット新横浜駅へリブランド開業する。新横浜駅直上という東海道新幹線アクセスの中核立地で、コートヤード・バイ・マリオットブランドが神奈川県へ初進出する事例として、出張需要の供給構造に与える影響は小さくない。本稿では新横浜駅前のビジネス供給コンテクストの中で、この一棟をデータと事実で深掘りする。

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)。リブランド開業後の価格水準は本稿執筆時点で未発表のため、現行ホテルアソシア新横浜の集計値を参考値として記載する。

コートヤード・バイ・マリオット新横浜駅(旧 ホテルアソシア新横浜) — 横浜市港北区

新横浜駅直上、203室、2026年12月リブランド開業。コートヤード・バイ・マリオット、神奈川県初進出の一棟。

Media Picks Score: 95 / 100  203室、駅直上ビジネスホテル。

目安価格 ¥28,000–¥42,000 / 泊 (2名1室・通常期、現行アソシア集計値)


ホテルアソシア新横浜 — 横浜市港北区・新横浜駅直上 · 2026年12月にコートヤード・バイ・マリオット新横浜駅へリブランド開業予定
PHOTO: ホテルアソシア新横浜(リブランド前) — 公式サイトを見る →

リブランドの基本構造

建物所有は新横浜ステーション開発、運営はJR東海ホテルズが継続、ブランドはマリオット・インターナショナルの「コートヤード・バイ・マリオット」が付与される三社協業モデル。JR東海グループの基幹ホテル運営機能を保持しつつ、マリオット・ボンヴォイの会員基盤と国際予約導線を取り込む構造である。コートヤード・バイ・マリオットは世界60か国・地域に1,350棟超を展開するマリオットの中位ビジネス/中価格ブランドで、神奈川県への進出は本件が初となる。

開業時期の変更

2025年9月発表時点では2026年8月開業予定、改装休館は2026年5月初旬から。その後、設計・施工事業者との調整により全館休館が7月中旬〜12月へ後ろ倒され、一部フロアは6月から休館開始の予定。最終的なリブランド開業は2026年12月となった。約7か月の全館休館を伴う改装は中価格帯ビジネスホテルでは大規模な水準で、203室全室の意匠刷新と共用部再設計が同時進行する。

客室・館内設備

客室は全203室、内装デザインはダブリンのDoyle Collection Inc.が担当。コネクティングルームを新規に2室追加する計画が公表されている。共用部では12階ラウンジが座席配置とワークスペース機能を含めて再設計され、10階ロビーが拡張される。レストランとフィットネス施設は継続。マリオット・ボンヴォイの会員制度に対応し、ポイント宿泊・エリート特典・無料Wi-Fi等の標準化されたブランド体験が新横浜駅前で利用可能となる。

新横浜駅前 出張供給のコンテクスト

新横浜駅は東海道新幹線の停車駅であり、東京駅まで約19分、名古屋方面・関西方面への乗継起点として首都圏南西部の主要ビジネス駅である。横浜アリーナ・日産スタジアム周辺のMICE・興行需要も集約されており、平日出張と週末イベント需要の二層構造を持つ。駅周辺の宿泊供給はリミテッドサービスと中価格帯ビジネスホテルが中心で、上位フルサービスブランドの空白地帯であった。

駅前競合の客室規模

新横浜駅徒歩圏(1km圏)の主要ビジネスホテルは、東横INN新横浜駅前新館288室、スーパーホテル新横浜252室、ワシントンR&B230室、新横浜国際ホテル206室、ホテルアソシア新横浜(リブランド対象)203室、コートホテル新横浜191室、ダイワロイネット163室、ベストウェスタンホテルフィーノ108室、新横浜SK96室、新横浜グレイス80室の構成。リブランド後の203室は中規模帯の中央値付近に位置し、客室規模の優位ではなく、ブランドと客室体験の質的差別化で再配置される。

立地アクセス

新横浜駅直上という立地は駅前ビジネス需要における最上位条件で、東京駅まで東海道新幹線で約19分、羽田空港まで空港直行リムジンで約30分、横浜市中心部(みなとみらい・関内)まで在来線・市営地下鉄で約20分。法人出張の利用シナリオでは、新幹線移動の中継拠点、首都圏南西部の前泊・後泊拠点、神奈川県内クライアント訪問の宿泊拠点として汎用性が高い。

レビュー集計から見る現行ホテルの評価傾向

ホテルアソシア新横浜 — 客室・館内 · リブランド前の意匠
PHOTO: ホテルアソシア新横浜 — リブランド前の客室・館内

公開レビューデータを集計したところ、現行ホテルアソシア新横浜は平均評価帯で同エリア競合上位に位置し、駅直上の立地利便と運営品質に対する評価が一貫している。利用層は新幹線出張、空港リムジン経由の前泊・後泊、横浜アリーナ・日産スタジアムのイベント需要が中心で、平日と週末で需要構造が切り替わる典型的な新横浜パターンを示す。リブランド後はマリオット・ボンヴォイ会員の予約導線が加わり、海外法人出張・海外個人旅客の取り込みが新たに発生する見込みである。

価格水準と供給インパクト

現行ホテルアソシア新横浜の公開販売価格は1泊2名で目安 ¥28,000〜¥42,000(通常期、p25〜p75集計)、繁忙期は ¥60,000 近辺まで上昇する傾向。リブランド後の価格は本稿執筆時点で未発表だが、コートヤード・バイ・マリオットの国内既存施設(東京駅・銀座・新大阪・名古屋・福井・札幌・京都四条烏丸)の通常期水準を踏まえると、現行価格帯を維持しつつ繁忙期のレンジが拡大する可能性が高い。新横浜駅前の上位価格帯供給が203室規模で追加される構造変化は、近隣のリミテッドサービス系の平日稼働とADRに直接的な影響は限定的ながら、平日出張のセグメント上層を新たに吸収するインパクトを持つ。

具体情報

  • 所在地: 神奈川県横浜市港北区篠原町 ※新横浜駅直上
  • 客室数: 203室(コネクティング2室を新規追加)
  • 運営: 株式会社ジェイアール東海ホテルズ
  • 建物所有: 新横浜ステーション開発株式会社
  • ブランド: マリオット・インターナショナル「コートヤード・バイ・マリオット」
  • 内装デザイン: Doyle Collection Inc.
  • リブランド開業: 2026年12月(当初2026年8月予定から変更)
  • 休館期間: 全館休館 2026年7月中旬〜12月、一部フロア 6月開始
  • 原開業: 2008年4月(ホテルアソシア新横浜として)
  • アクセス: 新横浜駅直上 / 東京駅 約19分(東海道新幹線) / 羽田空港 約30分(空港直行リムジン) / 横浜中心部 約20分


よくある質問

Q. 開業時期は確定していますか?

A. 2026年12月のリブランド開業が現時点での最新発表である。当初2025年9月発表時点では2026年8月予定だったが、設計・施工事業者との調整により後ろ倒しが2026年に確定した。確定時期は公式サイトで随時更新される見込みである。

Q. 休館中の予約はどうなりますか?

A. 全館休館期間は2026年7月中旬から12月、一部フロアは2026年6月から休館開始。この期間の宿泊予約は受け付けられない。マリオット・ボンヴォイの予約は2026年12月のリブランド開業以降に受付開始の見込みで、公式の予約開始時期は別途発表される。

Q. 法人契約は引き継がれますか?

A. 運営はJR東海ホテルズが継続するため、既存の法人契約・コーポレートレートの取り扱いについては運営会社経由での確認となる。同時にマリオット・ボンヴォイのコーポレートプログラム(Travel Program等)が新たに利用可能となる構造である。

Q. マリオット・ボンヴォイ会員特典は適用されますか?

A. リブランド開業以降、マリオット・ボンヴォイの標準特典(ポイント獲得・利用、エリート会員特典、無料Wi-Fi、レイトチェックアウト等)が新横浜駅前で利用可能となる。Courtyardブランドは Category 1〜5の中位レンジに分類される傾向で、ポイント宿泊の交換レートは開業後の正式分類で確定する。

Q. 出張ベース拠点としての利用は?

A. 新横浜駅直上で東海道新幹線アクセス、羽田空港まで空港直行リムジン約30分という立地は、東京・名古屋・関西方面の出張中継、首都圏南西部の前泊・後泊、神奈川県内クライアント訪問の宿泊拠点として汎用性が高い。改装後はリモートワーク対応の12階ラウンジが追加され、出張中の業務遂行環境も強化される見込みである。

本記事の参考情報

ホテルアソシア新横浜 公式サイト — リブランド情報・運営継続の確認
株式会社ジェイアール東海ホテルズ プレスリリース(2025年9月3日) — 当初発表の詳細
観光経済新聞「コートヤード・バイ・マリオット新横浜駅」12月開業へ — 開業時期変更の業界紙報道

編集部から

JR東海ホテルズによる外資中位ブランド転換は2024年以降、福井・名古屋・金沢・新横浜と続いており、東海道新幹線沿線の駅前ホテル戦略における一貫した方針として読み取れる。マリオット・インターナショナルにとっても、Courtyardブランドの日本国内展開を新幹線駅前という確立した立地で加速させる事例として位置づけられる。本件のリブランド開業は2026年12月、その後の稼働・ADR・神奈川県内の供給再編については、開業後3〜6か月の運用実績を踏まえて改めて速報する予定である。

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