コンラッド名古屋が2026年7月31日に開業する。運営はヒルトン、契約先は三菱地所。所在地は名古屋市中区錦3丁目、地下鉄栄駅直結の複合タワー「ザ・ランドマーク名古屋栄」の上層階(33〜40階)で、客室数は170室、最小50㎡・最大213㎡、14タイプ。名古屋駅からは地下鉄東山線で2駅。東京・大阪に続く国内3軒目のコンラッドとなる。既存の名駅・栄の宿泊特化5軒テーマ(1泊¥10,000〜¥15,000台)とは客室単価が1桁違う上位帯であり、中京出張の宿泊帯の上限を押し上げる新規供給として位置付けられる。
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。

Media Picks Score: 88 / 100 170室、ラグジュアリーホテル(コンラッド)。
目安価格 ¥92,000–¥221,000 / 泊 (2名1室・通常期)
開業概要
コンラッド名古屋は、三菱地所が事業主となる複合再開発「ザ・ランドマーク名古屋栄」の上層階を占める。建物規模は地上41階・地下4階・塔屋1階、高さ約211m、ホテル延床面積は約23,900㎡。ホテル部分は10・11階(宴会場・会議室)と31階(ロビーラウンジ&バー)、32階(ウェルネスフロア)、33〜40階(客室)、40階(日本料理レストラン・ルーフトップバー)に分かれる。運営はヒルトン、ブランドはコンラッド・ホテルズ&リゾーツ。宿泊予約は2026年5月13日に開始された。開業日は2026年7月31日で、直近3ヶ月の名駅圏新規開業では最大規模の上位ブランド供給となる。
立地とアクセス
所在地は名古屋市中区錦3丁目25番1号。地下鉄東山線・名城線「栄駅」直結、名鉄瀬戸線「栄町駅」まで徒歩3分圏。名古屋駅からは地下鉄東山線で2駅(所要約5分)、栄地区は名古屋の商業・金融・行政の中核であり、名古屋商工会議所や在名企業の支社本部が集中する。中部国際空港(セントレア)からは名鉄空港特急ミュースカイで名鉄名古屋まで28分、乗換で栄まで約40分。国内出張の主要導線(東京〜名古屋、東京〜岡崎・豊田)は名古屋駅がハブだが、商談先が栄・伏見・久屋大通に集中する層にとって、栄駅直結の上位ブランドは動線上の意味を持つ。既存の外資ラグジュアリーは名駅側にThe Tokyo Station Hotel系や名古屋マリオットアソシアが立地し、栄側はストリングスホテル系や既存のヒルトン名古屋が主軸だった。栄駅直結のコンラッドは、名駅と栄という中京二極の「栄」側に上位帯を再配置する動きに相当する。
客室と施設
客室は全170室、14タイプ。最小50㎡以上、最大213㎡(コンラッドスイート)。スイートは3タイプ29室で、全体の17%を占める。33階以上に配置されるため、名古屋城・伏見・久屋大通の街並みを望む眺望を持つ。ウェルネスフロア(32階)にはコンラッド・スパ(個室4室)、屋内プール(18m)、24時間フィットネスを配置。飲食は6施設で、シグネチャーレストラン「カーサ・オリーバ」(地中海料理)、ロビーラウンジ&カフェ「サンドロップ」、カフェ&テラス「ソング・バード」、鮨会席「蒼流」、鉄板焼「蒼焔」、40階ルーフトップバー「ハウス・オブ・モン」。宴会場・会議室は10・11階に配置され、上位帯のMICE需要(企業周年・IR・海外VIP接待)を取り込む設計。
中京出張の宿泊帯への波及
名古屋駅圏の宿泊単価は、中位帯(客室単価¥15,000〜¥25,000)にドーミーイン・三井ガーデン・アソシア等が集積し、上位帯(¥25,000〜¥50,000)は名古屋マリオットアソシア・ヒルトン名古屋・ストリングスホテル名古屋等が主軸だった。コンラッド名古屋の目安価格帯は¥92,000〜¥221,000(公開販売価格の集計)で、既存の上位帯より1段上の価格に上限が引き上がる。これは中京商圏の「役員出張・海外VIP接待・重要商談・記念行事」需要が、これまで東京・京都・大阪に流出していた分を引き戻す効果を持つ。中位帯ADRへの直接的波及は限定的だが、間接的には「上位帯が埋まると中位帯上端の価格弾力性が広がる」構図で、繁忙期の名駅ドーミーイン・アソシア級で¥3,000〜¥5,000の追加転嫁余地が生まれる可能性がある。開業直後の反動として、開業から6ヶ月間はコンラッド側の稼働形成のため導入価格が下方に振れる公算もあり、実勢ADRの観察は2027年前半の四半期データが基準になる。
業界的な位置付け
ヒルトンにとって国内3軒目のコンラッド、東京(汐留・2005年)、大阪(北浜・2017年)に続く配置で、東京・大阪・名古屋の3大都市圏に外資ラグジュアリー3極が成立する。コンラッド以外のヒルトングループでは、ヒルトン名古屋(1988年開業・450室)が既に栄地区に立地しており、同一運営会社内での上位・中位のブランド階層が同一エリアに揃う形になる。三菱地所側にとっては、丸の内・大手町・横浜みなとみらいに続く都心複合再開発の実績積み上げで、ホテル部分の運営を国際ブランドに委ねる「ロング・ターム・マネジメント契約」型の典型例。名古屋市内では2024〜2026年にかけてTIAD、オーテモリ、名古屋プリンスホテル スカイタワー等の上位帯供給が続いており、コンラッド開業は「上位帯供給ラッシュ」の一つの区切りとなる。
誰が泊まる想定か
- 役員クラスの中京出張(自動車・電機・機械セクター本社訪問、豊田・岡崎・四日市方面のトップ商談前泊)
- 海外VIPの名古屋アテンド(中部経済連合会・トヨタ本社会議・愛知国際展示場MICE)
- 企業周年・記念行事・IR・上場記念のホスピタリティ用途
- 東京・大阪のヒルトン・オナーズ上位会員がステータス滞在で選ぶセカンダリー
具体情報
- 開業日: 2026年7月31日(金)
- 客室数: 170室(14タイプ、スイート29室)
- 客室サイズ: 50〜213㎡
- 階数: ホテル部分は10〜11階(宴会場)、31〜40階(客室・レストラン・スパ)
- 最寄駅: 地下鉄栄駅 直結 / 名古屋駅から地下鉄東山線2駅(約5分)
- 建物: ザ・ランドマーク名古屋栄(地上41階・地下4階・高さ約211m)
- 運営: ヒルトン(コンラッド・ホテルズ&リゾーツ)
- 事業主: 三菱地所ほか
- 飲食施設: 6施設(全日制・鮨会席・鉄板焼・ルーフトップバー・ロビーラウンジ・カフェ)
- ウェルネス: スパ(個室4室)、屋内プール18m、24時間フィットネス
- 予約開始: 2026年5月13日
Media Picks Score
88 / 100 — 立地(栄駅直結・名駅5分)、施設(スイート29室・6飲食施設・スパ・プール)、ブランド(国内3軒目コンラッド)、価格帯上限の押し上げ効果を編集部評価で反映。開業前のためレビュー実績は反映していない。
よくある質問
Q. 予約はいつから可能ですか?
A. 2026年5月13日に予約受付を開始した。開業日は2026年7月31日で、開業初月は既に大半が満室に近い状況が報告されている。企業周年・記念行事等の団体利用は2027年前半までの日程で確定枠を取ることが実務的である。
Q. 法人契約や請求書対応は?
A. ヒルトングループのグローバル法人契約(Hilton for Business等)が適用される見込みで、既存のヒルトン名古屋・コンラッド東京・コンラッド大阪の法人プログラム連携が想定される。詳細契約は開業後の営業部門確認が必要。
Q. 空港からのアクセスは?
A. 中部国際空港(セントレア)から名鉄空港特急ミュースカイで名鉄名古屋まで28分、地下鉄東山線に乗換え栄まで約12分。合計約40分で栄駅直結のホテル到着まで動線が完結する。羽田・伊丹方面は名古屋駅からJR東海道新幹線で東京まで約1時間40分、新大阪まで約50分。
Q. 客室単価はどのくらいですか?
A. 公開販売価格の集計では、通常期の1泊2名利用で¥92,000〜¥221,000のレンジ。ハイシーズン(GW・夏休み・年末年始・週末繁忙日)は上限側に寄り、平日通常期は¥100,000前後が下端の目安。スイート系は¥300,000超の設定も確認される。
Q. 中京出張の他上位帯宿と比較すると?
A. 既存の名古屋マリオットアソシア(名駅直結・774室)は上位帯の主軸で¥30,000〜¥70,000帯、ヒルトン名古屋(栄・450室)は¥20,000〜¥45,000帯、ストリングスホテル名古屋(名駅・237室)は¥25,000〜¥50,000帯。コンラッド名古屋は1桁上の¥90,000〜¥220,000帯で、既存の中京上位帯とは棲み分けられた「役員・VIP専用帯」を形成する。
本記事の参考情報
・コンラッド名古屋(ヒルトン公式) — 施設概要・予約
・Hilton Stories APAC — Conrad Nagoya signing — 運営契約情報
・愛知県観光協会 — 名古屋エリア観光情報
編集部から
中京の宿泊市場は、これまで名駅側の客室単価中位帯と栄側のミッドスケールで需給が回ってきた。コンラッド名古屋の開業は、この構造に上位帯の新しい上限を加え、東京・大阪と同水準の外資ラグジュアリー3極を成立させる。読者の関心は、開業後1年間で名駅・栄の中位帯ADRがどこまで押し上がるか、そして東京・京都・大阪に流出していた中京企業の役員需要が地元に戻るかにある。Innippon編集部では2026年8月以降、毎月の稼働・単価データを追跡する予定である。次に読むなら、名駅圏の中位帯5軒テーマ、または栄・伏見の既存上位帯比較を推す。