六本木・赤坂エリアの中核、東京ミッドタウン上層階に立地する客室107室のサービスアパートメント1軒を取り上げる。外資系企業の駐在員受入担当と長期出張の法人客に向けて、室タイプ別の月額レンジ、3ヶ月/6ヶ月/12ヶ月契約の単価逓減率、サービス内容(清掃頻度・コンシェルジュ・郵便受取)、法人契約の運用までを整理する。海外駐在着任期にあたる4月/10月の需要ピークを前に、契約期間別の月額構造を確認したい担当者向けの実務メモである。
Media Picks Score: 93 / 100 107室、サービスアパートメント(最低滞在30日)。
月額参考レンジ ¥330,000〜¥1,400,000+ / 月(室タイプ・契約期間で変動、税・サ別途)
※ 月額参考レンジは公開情報の集約値で、実際の契約料金は契約期間・室タイプ・季節により変動する。法人契約は別途見積。

立地と建物
六本木駅(都営大江戸線・東京メトロ日比谷線)直結、東京ミッドタウン棟の上層階に入居する。住所は港区赤坂9-7-4、地下鉄駅から雨に濡れずに到達できる動線が長期滞在の通勤・出張用途に直接効く。同じ建物内にリッツ・カールトン東京、東京ミッドタウン・メディカルセンター、ガレリア商業ゾーン、サントリー美術館が同居しており、買い物・医療・接待のすべてが棟内で完結する。外資系企業の駐在員にとって、赴任初週から日常動線を組み立てられる点が、他のラグジュアリーホテル長期プランと差別化される最大要素である。
建物そのものは2007年竣工の東京ミッドタウン棟で、ガラスファサードと黒石を組み合わせた都市型ハイライズ。客室は中層〜高層階に107室が配置され、東京タワー方向・新宿方向・東京湾方向の3面に分かれた眺望を持つ。専用エントランス・専用エレベーターを持ち、ホテル宿泊客とは動線が分かれる構造。これも法人駐在員向け運営の前提として機能する。

室タイプと月額参考レンジ
107室は大きく4タイプに分かれる。スタジオ(40〜60㎡)、1ベッドルーム(60〜90㎡)、2ベッドルーム(90〜130㎡)、3ベッドルーム(130㎡超)。料金は契約期間と契約時期で変動するが、外部公開情報を集約した月額参考レンジは下記のとおりである。
| 室タイプ | 面積 | 3ヶ月契約 月額 | 6ヶ月契約 月額 | 12ヶ月契約 月額 | 想定読者 |
|---|---|---|---|---|---|
| スタジオ | 40〜60㎡ | ¥330,000〜 | ¥305,000〜 | ¥280,000〜 | 単身駐在員、短期プロジェクト |
| 1ベッドルーム | 60〜90㎡ | ¥520,000〜 | ¥480,000〜 | ¥440,000〜 | 単身駐在員、夫婦のみ |
| 2ベッドルーム | 90〜130㎡ | ¥850,000〜 | ¥790,000〜 | ¥720,000〜 | 子1人までの家族帯同 |
| 3ベッドルーム | 130㎡超 | ¥1,400,000〜 | ¥1,300,000〜 | ¥1,180,000〜 | 子2人以上の家族帯同、本社役員 |
※ 上記月額はサービスアパートメントの公開情報を集約した参考レンジで、税・サービス料別途。法人契約・期間内の入退去変更がある場合は別途見積となる。実際の契約料金は時期・在庫・為替により変動する。
契約期間別の単価逓減構造
3ヶ月→6ヶ月→12ヶ月と契約期間が延びるにつれ、月額単価は段階的に下がる。集約値ベースで見ると、3ヶ月から6ヶ月で月額の約5〜8%、6ヶ月から12ヶ月でさらに約5〜10% の逓減が観察される。スタジオを例に取れば、3ヶ月契約 ¥330,000/月に対し12ヶ月契約は ¥280,000/月前後で、12ヶ月総額では3ヶ月単価の単純12倍より約60万円安くなる計算である。
外資系企業の人事担当が押さえるべき実務ポイントは3点。第一に、最低滞在は30日でありホテル予約とは扱いが異なる(民泊新法・住宅宿泊事業法の対象外、不動産賃貸借契約に近い枠組み)。第二に、3ヶ月以上の契約では月額減のほか、家具・家電・光熱費・Wi-Fi・週次クリーニングがすべて月額に内包される総額固定モデルである点。第三に、契約延長は中途交渉が可能だが、月額単価は当初契約期間ベースで決まるため、6ヶ月で契約後に12ヶ月へ延長しても遡って12ヶ月単価には切り替わらない。赴任期間が読みにくい場合の戦略は、初回12ヶ月契約+早期解約条項の交渉、あるいは6ヶ月契約を2回繰り返す形となる。

サービス内容と法人契約の運用
月額に内包されるサービスは下記の構成である。週2回のハウスキーピング(リネン・タオル交換含む)、24時間レセプション、コンシェルジュ(レストラン予約・空港送迎手配・医療機関紹介)、郵便・荷物受取代行、共用フィットネスセンター・ラウンジ利用、Wi-Fi(無料・高速)、光熱費・水道費。客室内はフルキッチン(IH・食洗機・電子レンジ・オーブン)、洗濯乾燥機、ネスプレッソ、スマートTV、ワークデスクが標準装備。スタジオ以外は独立したリビングダイニングを持つ。
法人契約は、外資系企業の駐在員受入で実務上多用される枠組みである。契約者は法人、入居者は派遣された個人という構造で、領収書は法人宛て月額一括発行、住民票登録は不要(短期滞在ビザ・就労ビザの長期滞在者が想定読者)。郵便受取は本人宛て郵便物の代理サインも対応し、不在時の宅配便受取も24時間対応。家族帯同で着任する場合、未就学児・小学生のスクールバス停留所が東京ミッドタウン周辺に複数あり、インターナショナルスクール(西麻布・広尾・港区エリア)への通学動線が組みやすい。
需要ピーク期と空室の読み方
外資系企業の海外駐在着任期は4月と10月に集中する。日系企業の4月着任、外資系企業のグローバル人事サイクル10月着任が重なる時期で、この2ヶ月前後(2月後半・8月後半)には客室在庫が逼迫する。3ベッドルームは6室前後しかなく、家族帯同案件は赴任決定後即押さえないと、4月・10月着任は前年内に埋まる。スタジオ・1BR は在庫が比較的厚く、出張用途の短期確保も可能だが、月額¥330,000以上の価格帯ゆえ、3ヶ月以上の契約が前提となる。
競合となる港区の serviced apartment は同系列の麻布・千代田区の物件、コートヤード型のラグジュアリーホテル長期プラン、外資系ブランド residence の数軒程度。室数107という規模は東京の serviced apartment 単一物件としては中規模で、これより大型の物件(200室超)は新大阪・横浜・新宿側にあるが、六本木・赤坂の駅直結・ミッドタウン立地という条件で107室をまとめて持つ物件は限定される。法人受入担当が複数候補を当たる際、本物件は「立地」と「タイプ別在庫の選択肢」のバランスで第一候補に上がる。
Media Picks Score
93 / 100 — 評価の内訳: 立地(六本木駅直結・東京ミッドタウン棟、+3)/設備(フルキッチン・洗濯乾燥機・コンシェルジュ・1Gbps Wi-Fi、+3)/室タイプの幅(スタジオ〜3BR、+3)/法人契約運用の整備度(+1)。レビュー集約は事業者公開情報・国内外serviced apartment 比較サイト集約値ベースで、レビュー数は ¥30万/月超の長期契約商品の特性上、ホテル予約サイト系統より少ない。
キーファクト
- 所在地: 東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン
- 最寄り駅: 六本木駅(都営大江戸線・東京メトロ日比谷線)直結 / 乃木坂駅 徒歩4分
- 客室数: 107室(スタジオ/1BR/2BR/3BR)
- 室面積: 40〜130㎡超
- 最低滞在: 30日(短期宿泊不可)
- 運営: Ascott Limited(シンガポール本社、世界230都市超で運営)
- 竣工: 2007年(東京ミッドタウン棟)
- Wi-Fi: 1Gbps、客室内・共用エリアともに無料
- 清掃: 週2回ハウスキーピング、リネン・タオル交換含む
- 言語対応: 英・中・日(24時間レセプション)
- 法人契約: 対応(領収書月額一括発行、郵便受取代行)
こんな読者に
- 外資系企業の駐在員受入担当で、4月・10月着任案件を組む立場
- 本社役員・上級職の家族帯同着任で、立地(医療・教育・通勤)の優先順位が高い場合
- 3ヶ月以上の長期出張で、ホテル長期滞在より月額固定の総額管理を望む案件
- 麻布・赤坂・六本木エリアのインターナショナルスクール送迎動線を重視する家族帯同
よくある質問
Q. 最低滞在は何日からですか?
A. 30日から。29日以下の予約はホテル枠ではなく、別途運営の短期滞在プランへ流れる構造のため、本物件への申込みは1ヶ月単位が原則となる。
Q. 法人契約の支払い方法は?
A. 法人請求書による月額一括払いが標準。クレジットカード払いも対応するが、長期契約の場合は銀行振込が運用上多い。領収書は月次で発行される。
Q. 短期出張で1ヶ月だけ使えますか?
A. 30日からの契約は可能だが、月額単価は3ヶ月契約より高くなる。短期出張で1ヶ月のみの利用は割高で、本物件の価値が出るのは3ヶ月以上の契約からとなる。
Q. ペット同伴は可能ですか?
A. 一部室タイプで対応可能だが、追加料金・敷金が発生する。契約前に運営側へ確認が必要。
Q. 駐車場はありますか?
A. 東京ミッドタウン棟の地下駐車場を利用可能。月極契約は別料金で、24時間出入庫対応。
本記事の参考情報
・Oakwood Premier Tokyo Midtown 公式サイト(Ascott Limited 系列) — 室タイプ・サービス内容
・東京ミッドタウン 公式 — Oakwood ご案内 — 立地・建物情報
編集部から
港区の serviced apartment は、4月・10月の海外駐在着任期に向けて在庫が逼迫する商品である。室数107という規模、六本木駅直結・東京ミッドタウン棟立地、スタジオから3BRまでの幅、Ascott系列の法人契約運用の整備度。この4点のセットで第一候補に挙がる物件として、今回1軒を深掘りした。次回は港区内の競合物件(麻布・虎ノ門エリアの100室前後 serviced apartment)の月額構造比較を予定する。