オリックス・ホテルマネジメントが、中長期滞在型の新ブランド「CROSS Suites(クロススイーツ)」の一号店「クロススイーツ東京浅草」を2026年7月3日に台東区浅草で開業する。客室78室・11タイプ、全室にミニキッチンを備え、出張の長期化と訪日FITの両需要を取り込む。旧「ヴィアイン浅草」をオリックス不動産が取得・改装した1棟を、設備仕様と価格帯から深掘りする。
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1室あたり料金(税込・宿泊税別)です。

Media Picks Score: 88 / 100 78室、アパートメントホテル(中長期滞在型)。
目安価格 ¥29,500〜¥85,000 / 泊(1室・開業記念料金・室タイプにより変動)
新ブランド「CROSS Suites」一号店、78室で浅草に
オリックス・ホテルマネジメントは、中長期滞在に対応するアパートメントホテルの新ブランド「CROSS Suites」を立ち上げ、その一号店を2026年7月3日に開業する。立地は東京都台東区浅草2-33-7。客室は78室で、構成は11タイプ、定員は1室あたり最大6名である。オリックス不動産が2022年に閉館した「ヴィアイン浅草」の建物を取得し、アパートメントホテルとして全面改装した。同社のホテル事業は28施設6,717室規模で、本施設の開業により6ブランド15施設へと拡大する。10年で1万室という拡大目標の一翼を担う位置づけになる。
立地とアクセス:浅草駅圏、浅草寺まで徒歩2分
最寄りは東京メトロ銀座線 浅草駅6番出口から徒歩5分。東武スカイツリーライン、つくばエクスプレス、都営浅草線の各浅草駅からはいずれも徒歩8分圏に入る。浅草寺までは徒歩2分、東京スカイツリータウンへは徒歩19分の距離にある。複数路線が集まる浅草駅圏は、都心ビジネス拠点への乗り換え動線が確保されており、長期の出張滞在でも移動の負担が小さい。観光と業務の双方の動線が交差する立地が、ブランド名の「交わる」というコンセプトと重なる。

客室仕様:全室ミニキッチン、一部に洗濯乾燥機
本施設の核は客室の設備仕様である。78室すべてにミニキッチンと電子レンジ、食器が備わる。ミニキッチンはIHやガスコンロを含まない構成で、湯沸かしや簡易な調理、温め直しを想定する。一部の客室には洗濯乾燥機を備え、1ヶ月単位の長期滞在でも衣類の自己管理が完結する。各階にはウォーターサーバーを設置する。客室タイプは11種で、スタンダード、スーペリア、デラックスファミリー、プレミアスイートまでを揃え、定員は1〜6名と幅広い。バリアフリー対応の客室も1室用意する。タタミルームは約54㎡で、グループや家族の長期滞在に対応する広さを確保している。

コンセプトルームと共用ラウンジ
11タイプのうち2室はコンセプトルームである。「浅草タタミルーム」は和の意匠を取り入れた約54㎡の4名対応室。「東京金魚スイートルーム」はすみだ水族館との協業による6名対応室で、東東京の金魚文化を題材にする。共用部には「Hang Out @CROSS Suites」と名付けたラウンジを設け、ボードゲームやモニター、滞在者向けのイベントを通じた交流の場とする。地域のアーティスト作品や浅草らしいモチーフを配し、滞在者と街をつなぐ「Asakusa Neighbors Life」を掲げる。共用機能を滞在価値の一部に組み込む設計は、長期滞在の単調さを補う狙いがある。
価格帯:開業記念料金で3名29,500円から
開業記念料金(2026年2月2日〜9月30日適用)は、スーペリアルーム(3名)が1室29,500円から、浅草タタミルーム(4名)が58,200円から、東京金魚スイートルーム(6名)が85,000円から。いずれも食事なし、税込、宿泊税別の1室料金である。定員で割れば1名あたりの単価は抑えられ、グループや家族の滞在、複数名での長期出張に対して価格優位が出やすい構成になっている。チェックインは15:00、チェックアウトは11:00。予約受付は2026年2月2日に開始済みである。
需要の射程:出張長期化と訪日FIT
本施設が取り込むのは、出張の長期化と訪日FITという二つの需要である。全室キッチンと一部客室の洗濯乾燥機は、数週間から1ヶ月規模の滞在で生活コストと手間を下げる。オリックス・ホテルマネジメントは本ブランドで「海外からの長期滞在客」を主要層に明示しており、同社として海外客を優先対象に据える初のブランドとなる。グループ・家族の訪日と、都心拠点への業務出張が、浅草という観光・業務の結節点で交差する。中長期滞在型は稼働の安定性が高く、季節変動の大きい観光特化型に比べて収益の平準化が見込める点も、運営側の狙いとして読み取れる。
集約評価の現状
本施設は2026年7月3日の開業前であり、公開レビューデータの蓄積はまだない。本記事のMedia Picks Scoreは、運営会社の実績、浅草駅圏という立地、全室キッチン+一部ランドリーという中長期滞在向けの設備仕様を編集部の評価軸で総合したものである。営業実績に基づく宿泊者評価は、開業後に公開レビューデータを集計して反映する。現時点では、設備仕様と価格帯が需要に対して整合的であるかどうかが、評価の主要な観点になる。
Media Picks Score
88 / 100 — 評価の内訳: 立地(浅草駅圏・浅草寺徒歩2分)/ 設備(全室ミニキッチン・一部洗濯乾燥機)/ 価格感(開業記念料金・グループ単価優位)/ 運営(オリックス・ホテルマネジメント新ブランド一号店)/ 編集適合度(中長期滞在・訪日FITの両需要)。開業前のため宿泊者評価は未反映。
よくある質問
Q. 法人契約や領収書の発行には対応しますか?
A. 運営はオリックス・ホテルマネジメントで、法人需要を含む中長期滞在を主対象に据える。領収書発行や請求書払いなど法人利用の細目は開業時に確定する見込みで、長期出張での利用を想定した運用が整備される。詳細は公式サイトの最新情報を確認したい。
Q. 長期滞在の割引プランはありますか?
A. 本施設は1〜6名対応・全室ミニキッチン付きで、数週間から1ヶ月規模の滞在を想定している。開業記念料金(2026年2月2日〜9月30日)が設定済みで、長期滞在向けの料金体系も順次案内される。定員で割った1名あたり単価が抑えやすい点が特徴である。
Q. キッチンや洗濯設備はどの程度ありますか?
A. 78室すべてにミニキッチン・電子レンジ・食器を備える。ミニキッチンはIH・ガスコンロを含まず、湯沸かしや温め直し中心の構成である。洗濯乾燥機は一部客室に備わり、各階にウォーターサーバーを設置する。長期滞在での自炊・洗濯ニーズに一定対応する。
Q. アクセスは?
A. 東京メトロ銀座線 浅草駅6番出口から徒歩5分。東武スカイツリーライン・つくばエクスプレス・都営浅草線の浅草駅からは徒歩8分圏。浅草寺まで徒歩2分、東京スカイツリータウンへ徒歩19分。複数路線が利用でき、都心ビジネス拠点への移動動線が確保されている。
Q. 訪日客の利用は想定されていますか?
A. 本ブランドは海外からの長期滞在客を主要層に明示しており、オリックスとして海外客を優先対象に据える初のブランドとなる。グループ・家族の訪日FITと出張長期化の両需要を取り込む設計で、共用ラウンジを通じた地域交流も滞在価値に組み込んでいる。
本記事の参考情報
・ORIX HOTELS & RESORTS 公式(CROSS Suites) — ブランド・施設仕様
・東京観光公式サイト GO TOKYO — 浅草エリアの観光情報
・Wikipedia: 浅草 — エリアの歴史・地理の背景
編集部から
クロススイーツ東京浅草は、観光地としての浅草に「住むように泊まる」中長期滞在の選択肢を持ち込む。全室ミニキッチンと一部客室の洗濯乾燥機という設備仕様は、出張長期化と訪日FITという需要の重なりを正確に捉えている。オリックスが海外客を優先対象に据える初のブランド一号店として、稼働の安定性と収益平準化を狙う設計も読み取れる。開業後の実勢価格と稼働、宿泊者評価がこの仕様にどう応えるかが次の注目点になる。同種のアパートメントホテルは都心各所で増えており、浅草という結節点での先行事例として、業界の動向を占う位置づけになる。