三菱地所ホテルズ&リゾーツが、函館市大手町に「ザ ロイヤルパークホテル」を2027年夏に開業する。地上11階建て・客室約200室・温浴施設併設。函館湾に面するベイエリアの上位供給に、約200室が一挙に加わる。運営会社・規模・立地・価格帯の4点から、この1棟が函館の宿泊供給に与える影響を読む。


ザ ロイヤルパークホテル函館 — 函館市大手町5丁目 · 地上11階・約200室、2027年夏開業予定の外観完成予想図
外観完成予想図(パース)/提供: 三菱地所ホテルズ&リゾーツ ─ 公式リリースを見る → ※写真ではなく開業前の完成予想図です。

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。当該ホテルは開業前で料金未発表のため、周辺の同クラス施設の集計値を市場文脈として示します。

プロジェクト概要 ─ 運営は三菱地所ホテルズ&リゾーツ、同社として北海道2軒目

運営は三菱地所ホテルズ&リゾーツ。ブランドは「ロイヤルパークホテルズ」の3つのブランドラインの一つ「THEシリーズ」で、同社としては札幌(ザ ロイヤルパーク キャンバス 札幌大通公園)に次ぐ北海道2軒目、THEシリーズとしては北海道初出店となる。事業主はPrivateBANK、設計・施工は大和ハウス工業、内装デザインはメック・デザイン・インターナショナルが担当する。所在地は北海道函館市大手町5-31(地番)、敷地面積は約5,711㎡(約1,727坪)である。

「THEシリーズ」は都市の上位アップスケール帯に位置づけられるブランドで、価格帯・館内設備ともに標準的なビジネスホテルより1段上に置かれる。函館という地方都市の中規模市場に、大手デベロッパー系のアップスケールブランドが約200室規模で入る点が、今回の新設の核心といえる。

建築と施設計画 ─ 地上11階・客室約200室、温浴施設と眺望レストランを併設

建物は地上11階建て、客室数は約200室。館内には温浴施設と、函館湾・函館山の眺望を活かしたレストランを併設する予定である。外観は、かつての海食崖を想起させる垂直基調のファサードを掲げる。竣工は2027年春、開業は2027年夏を見込む。

函館市内で客室150室以上の中規模超施設のうち、温浴・大浴場を主力設備に据える上位施設はベイエリアと湯の川温泉に集まる。今回の1棟は「駅至近ではないが港・観光動線の中心」に立ち、温浴と眺望を備えるアップスケール帯へ、まとまった客室が加わる形になる。

具体情報

  • 所在地: 北海道函館市大手町5-31(地番)
  • 運営: 三菱地所ホテルズ&リゾーツ(ブランド: ロイヤルパークホテルズ「THEシリーズ」)
  • 事業主 / 設計・施工: PrivateBANK / 大和ハウス工業(内装: メック・デザイン・インターナショナル)
  • 規模: 地上11階建て・客室約200室、敷地面積 約5,711㎡(約1,727坪)
  • 併設施設: 温浴施設、函館湾・函館山を望む眺望レストラン
  • スケジュール: 竣工 2027年春/開業 2027年夏
  • アクセス: 函館駅から南西へ約1km(市電「魚市場通」電停付近)、函館空港から車で約25〜30分

立地とアクセス ─ 大手町ベイエリア、函館駅から約1km・空港から車25〜30分

立地は函館市大手町5丁目。函館駅から南西へ約1km、市電「魚市場通」電停付近にあたる。金森赤レンガ倉庫を中心とするベイエリアの観光動線に近く、函館湾と函館山を同時に望む港際のロケーションである。函館空港からは車で約25〜30分。JRの函館駅・函館朝市も徒歩圏に収まる。

大手町は、駅前ビジネス街と港の観光エリアの結節点にあたる。出張であれば駅・市街地へ、観光であればベイエリア・元町・函館山ロープウェイへ、いずれも短い動線で移動できる。出張と観光の双方を1棟で受けられる立地といえる。

函館の宿泊供給と価格帯への影響 ─ 上位ベイビュー帯に約200室

公開レビューデータを集計した函館市内の供給傾向を見ると、既存の中規模超施設は「函館駅前のビジネス」「五稜郭周辺」「湯の川温泉の大型和風」の3極に大きく分かれる。近年はベイエリアに温浴・眺望を備える上位施設の集積が進んでおり、今回のTHEシリーズはこの上位ベイビュー帯へ直接投入される。

価格帯を市場文脈で確認する。公開販売価格の集計(2名1室・通常期・向こう90日)では、函館の中〜上位クラスの目安価格はおおむね¥22,000〜¥48,000に収まる。うち、ベイエリアの温浴・眺望を主力とする上位施設は¥44,000〜¥74,000の帯に位置する。THEシリーズの約200室は、この上位帯に加わると読むのが自然である。

影響は2点に整理できる。第一に、繁忙期(夏・連休・イベント期)に逼迫しがちな上位帯へまとまった客室が加わり、需給の一部緩和が見込まれる。第二に、北海道新幹線の札幌延伸(2038年度末見通し)を見据えた準備期にあたり、道南の出張・観光双方の需要増を先取りする供給となる。開業は延伸に10年以上先行し、需要の立ち上がりに先んじた投入といえる。

想定利用者と価格ポジション

想定される利用者は、函館出張のビジネス層と、ベイエリア・元町を回る観光層の双方である。温浴施設と眺望レストランを備える点は、宿での滞在時間が長い観光需要に向く。一方、価格帯は上位アップスケールに置かれると見られ、駅前の標準的ビジネスホテル(2名1室・通常期でおおむね¥13,000〜¥30,000)とは需要層が分かれる。

法人利用の観点では、大手デベロッパー系ブランドという安定性、駅・空港からの明確な動線、館内完結の温浴・食事が評価軸になる。単価は張るが、接待・重要顧客対応・長め出張の宿泊先として選択肢に入る1棟といえる。

Media Picks Score

84 / 100(暫定)

開業前のため宿泊者の評価は存在しない。本スコアは、運営会社の実績(三菱地所ホテルズ&リゾーツ/THEシリーズ)、立地(函館駅から約1kmのベイエリア)、規模(約200室)、温浴・眺望設備の計画を基にした編集部の暫定評価である。開業後、公開レビューデータの蓄積に応じて再評価する。評価の内訳は、運営・ブランド/立地/規模・設備/市場ポジションの4軸。

よくある質問

Q. 開業はいつですか?

A. 2027年夏の開業を予定しています。建物の竣工は2027年春の見込みです。北海道新幹線の札幌延伸(2038年度末見通し)に先行する開業時期です。

Q. どのクラスのホテルですか?

A. ロイヤルパークホテルズの3つのブランドラインの一つ「THEシリーズ」で、上位アップスケール帯に位置します。客室は約200室、館内に温浴施設と函館湾・函館山を望む眺望レストランを併設する計画です。運営は三菱地所ホテルズ&リゾーツです。

Q. 立地とアクセスは?

A. 函館市大手町5丁目、函館駅から南西へ約1km(市電「魚市場通」電停付近)です。金森赤レンガ倉庫を中心とするベイエリアに近く、函館空港からは車で約25〜30分です。出張の市街地移動と、ベイエリア・元町の観光の双方に短い動線でつながります。

Q. 想定される価格帯は?

A. 開業前で料金は未発表です。周辺の上位ベイビュー・温浴併設施設の目安価格(2名1室・通常期)はおおむね¥44,000〜¥74,000で、THEシリーズはこの帯に位置すると読めます。これは周辺施設の公開販売価格の集計に基づく参考値で、開業後の実料金とは異なります。

Q. 函館の宿泊供給への影響は?

A. ベイエリアの上位帯へ約200室が加わり、繁忙期に逼迫しがちな同帯の需給が一部緩和する可能性があります。既存供給は駅前ビジネス・五稜郭・湯の川温泉の3極に分かれており、大手デベロッパー系アップスケールの参入は、上位帯の選択肢を厚くする動きといえます。

本記事の参考情報

三菱地所ホテルズ&リゾーツ プレスリリース — 「(仮称)函館市大手町5丁目計画」2027年夏開業/THEシリーズ出店
三菱地所グループニュース(2025年5月28日) — 計画概要・規模・設計施工体制
ロイヤルパークホテルズ THEシリーズ 公式サイト — ブランドライン構成(THE/ICONIC/CANVAS)
JR北海道「北海道新幹線の概要」 — 札幌延伸の開業時期(有識者会議報告:概ね2038年度末頃の見込み)

編集部から

函館の宿泊市場は、駅前ビジネス・五稜郭・湯の川温泉の3極で長く安定してきた。そこへ、ベイエリアの上位帯を狙う大手デベロッパー系アップスケールが約200室で入る。北海道新幹線の札幌延伸を控えた供給の厚みづくりであり、道南の宿泊単価と稼働の両面に効く1棟になる。開業後は料金・稼働の実データを追い、函館の上位帯がどう再編されるかを継続して速報する。

次に読むなら

[校正担当が関連記事2〜4本をここに挿入します]