三菱地所ホテルズ&リゾーツがアパートメントホテル新ブランド「WAYPOINT」を立ち上げ、1号物件「WAYPOINT TSUKIJI TOKYO」を2026年4月1日に開業する。東京メトロ日比谷線「築地」駅徒歩約1分、客室52、地上9階建て。既存施設のリノベーションで、一部客室にミニキッチンと洗濯乾燥機を備え、長期滞在とインバウンドのグループ需要を取りに行く。2030年までに10軒展開を計画する。
※ 公開価格は1名あたりの目安値で、シーズン・予約タイミングにより変動する。Media Picks Scoreは新規開業ブランドの初期評価として算出し、運営体制・立地・設備の編集評価を反映している。
WAYPOINT TSUKIJI TOKYO ─ 中央区築地2丁目
築地駅徒歩1分、52室。三菱地所のアパートメントホテル新ブランド1号店、2026年4月1日開業。
Media Picks Score: 88 / 100 52室、アパートメントホテル、地上9階建て。
公開価格 ¥11,000〜¥12,833 / 1名あたり(4-6名1室利用時)

運営体制と新ブランドの位置づけ
運営は三菱地所ホテルズ&リゾーツ株式会社(MJHR)。三菱地所がソーシングと計画を担当し、MJHRが一括運営する分業構造を取る。「WAYPOINT」は同社初のアパートメントホテルブランドで、ロイヤルパークホテルズ系列の既存ホテル運営ノウハウと、長期滞在型運営の新規参入を組み合わせる。2030年までに東京都・大阪府を中心に10軒の開業を目標としており、築地1号店はパイロット運営に位置づけられる。短期回転中心のフルサービス型と異なり、清掃頻度を抑えたミニマム運用で人件費を圧縮する設計と読める。
客室構成と長期滞在対応設備
地上9階建て・全52室の構成は、デラックスバンクルーム(37.28㎡、最大4名)とスイートバンクルーム(68.28㎡、最大6名)の2タイプ。室サイズは都心のシングル型ビジネスホテル(13〜18㎡)の約2〜4倍にあたり、家族・グループ・出張チーム単位の利用を想定している。一部客室にはミニキッチンと洗濯乾燥機を備え、宿泊者共用のランドリースペースも設置。Wi-Fi無料、24時間フロント、荷物預かりが標準装備となる。料飲機能は持たず、築地・銀座エリアの外食環境を前提に設計されている点が、フルサービス型との設備コスト差を生む構造になる。
立地が示す需要設計
所在地は東京都中央区築地2丁目9-3。東京メトロ日比谷線「築地」駅から徒歩約1分、都営大江戸線「築地市場」駅、東京メトロ有楽町線「新富町」駅も徒歩圏にある。銀座まで徒歩約10分、東京駅まで日比谷線・JR乗継で約10分。立地特性は、銀座エリアでの長期商談・展示会対応、築地場外市場と豊洲を起点とした観光起点、羽田空港からの直結アクセス(モノレール・京急経由)の3軸で、いずれも法人月単位・グループ複数泊の需要に直結する。中央区は都心3区(千代田・港・中央)の中でも長期滞在型施設の供給が相対的に薄いエリアで、新ブランドの試験運用先としての選定理由が立地に表れている。
価格設計の読み方
公開料金はデラックスバンクルームが4名1室利用時で1名11,000円〜(1室44,000円相当)、スイートバンクルームが6名1室利用時で1名12,833円〜(1室77,000円相当)。中央区の競合ビジネスホテルがシングル1名で1万円台半ば〜2万円台で推移する中、1人あたり単価で1万円前後に抑える構造は、グループ・家族での複数名利用を前提とした設計といえる。法人の長期契約・1ヶ月単位利用での価格交渉余地も含めて、月額換算でのコスト訴求が想定される。
具体情報
- 所在地: 東京都中央区築地2丁目9-3
- 最寄り駅: 東京メトロ日比谷線 築地駅 徒歩約1分/都営大江戸線 築地市場駅 徒歩約4分/東京メトロ有楽町線 新富町駅 徒歩約5分
- 客室サイズ: 37.28㎡(デラックスバンクルーム、最大4名)〜 68.28㎡(スイートバンクルーム、最大6名)
- 客室数: 52室/地上9階建て
- 長期滞在設備: 一部客室にミニキッチン・洗濯乾燥機、宿泊者共用ランドリースペース、Wi-Fi無料、24時間フロント
- 開業日: 2026年4月1日
- 予約受付開始: 2026年2月2日
- 運営会社: 三菱地所ホテルズ&リゾーツ株式会社
- 建物形態: 既存施設のリノベーション
業界視点での読みどころ
三菱地所グループとしてのアパートメントホテル本格参入は、訪日インバウンドのファミリー・グループ層の中長期滞在需要の取り込みと、都心オフィス開発で蓄積した区分所有・賃貸運営ノウハウの宿泊事業への横展開という2つの戦略軸を持つ。1号店を中央区築地に置いた選定は、銀座・東京駅商圏での法人需要と、築地・豊洲の観光起点の両取りができるエリアで、ブランドコンセプトの検証に適した立地といえる。2030年までの10軒展開ペース(年2軒)は、既存施設のリノベーション活用を前提とした現実的な数値で、新築主導ではなく既存ストック転換型の事業設計が読み取れる。
よくある質問
Q. 開業日と予約受付開始日はいつか?
A. 開業日は2026年4月1日。公式予約サイトでの宿泊予約受付は2026年2月2日に開始されている。新規開業ホテルのため、開業直後の客室稼働状況は当面の予約動向で測れる。
Q. ミニキッチンと洗濯乾燥機は全室搭載か?
A. 一部客室に搭載される。三菱地所ホテルズ&リゾーツの公式発表では「一部客室にミニキッチンや洗濯乾燥機を備える」と記載されており、全室標準装備ではない。宿泊者共用のランドリースペースも別途設置される。予約時に客室タイプの設備仕様を確認する必要がある。
Q. 法人の月額契約・長期滞在割引はあるか?
A. 公式発表段階では月額契約の具体的な料金体系は開示されていない。アパートメントホテル業態としての長期滞在対応設備を備えており、法人窓口での個別相談が想定される。同業他社のアパートメントホテルでは7泊以上・30泊以上での割引設定が一般的で、本ブランドでも類似の料金設計が見込まれる。
Q. 羽田空港・成田空港からのアクセスは?
A. 羽田空港からは東京モノレール・JR山手線・東京メトロ日比谷線乗継で約40分、京急線・都営浅草線・東京メトロ日比谷線乗継で約35分。成田空港からはJR成田エクスプレス(東京駅経由)・東京メトロ日比谷線で約75分、京成スカイライナー・東京メトロ日比谷線で約65分。築地駅は日比谷線の単一路線駅だが、徒歩圏の新富町駅(有楽町線)・東銀座駅(日比谷線・浅草線)を含めると複数路線の選択肢がある。
Q. 三菱地所の他のホテルブランドとの位置づけは?
A. 三菱地所ホテルズ&リゾーツが運営するロイヤルパークホテルズ(フルサービス型)、ザ ロイヤルパーク キャンバス(ライフスタイル型)に続く第3のブランド軸として、アパートメントホテル業態の「WAYPOINT」が立ち上がる。短期1〜2泊中心の既存2ブランドと異なり、複数泊・長期滞在に振り切った商品設計で、グループ内でのカニバリゼーションを避けつつインバウンドの新需要層を取りに行く配置といえる。
本記事の参考情報
・三菱地所 ニュースリリース「アパートメントホテル事業に本格参入」(2026年2月2日)
・WAYPOINT TSUKIJI TOKYO 公式サイト
・三菱地所ホテルズ&リゾーツ プレスリリース(PR TIMES)
編集部から
WAYPOINT TSUKIJI TOKYOは、三菱地所グループの宿泊事業ポートフォリオに「長期滞在」という第3軸を加える1号店として位置づけられる。中央区築地という、銀座商圏とインバウンド観光起点の両方を取れるエリアでの試験運用は、ブランド設計の検証材料として理にかなった選定だ。2030年までの10軒展開、年2軒のリノベーション型出店ペースは現実的で、既存ストック転換型のアパートメントホテル市場における新たな供給主体として、業界全体の競争構造に影響を与える可能性がある。次の出店候補地(東京・大阪以外含む)と、フルサービス2ブランドとの運営インフラ共有度合いが、今後の業界動向の注目点となる。