2026年に開業する客室120室以上の新規ホテルは、限られた都市に集中する。本記事は同年中に開業予定の主要新設ホテル5軒を、室数・立地・運営会社の3軸で整理し、都市別の供給集中度を読み解く。最も顕著なのは那覇市で、3軒・合計696室の供給が一極集中している。次点で大阪・浪速区、横浜・西区が新規供給の受け皿となる。
| # | ホテル | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 1行特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ザ ロイヤルパークホテル 舞浜リゾート東京ベイ | 千葉・浦安 | 93 | 750 | ¥28–¥43k | 2026年最大規模、舞浜駅徒歩5分のリゾート併設型 |
| 2 | THE KNOT FUKUOKA Tenjin | 福岡・天神 | 89 | 206 | ¥15–¥24k | 旧プラザホテル天神のリブランド、レストラン主導型 |
| 3 | ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 那覇 | 沖縄・那覇 | 88 | 257 | ¥33–¥67k | 沖縄初出店、琉球銀行本店ビル併設、県庁前駅徒歩2分 |
| 4 | ヒルトン・ガーデン・イン横浜みなとみらい | 横浜・西区 | 83 | 228 | ¥26–¥39k | 関東初進出、ザ・スクエアホテルのリブランド |
| 5 | センタラライフなんばホテル大阪 | 大阪・浪速区 | 72 | 300 | — | タイ・センタラの国内2号機、大国町駅徒歩5分 |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。新規開業ホテルは販売開始直後のため、サンプル数が少ない場合は表示を割愛します。
1. ザ ロイヤルパークホテル 舞浜リゾート東京ベイ — 千葉・浦安
客室750室、2026年に国内で開業する単一ホテルとして最大規模。舞浜駅徒歩5分、テーマパーク隣接の供給を一気に増やす。
Media Picks Score: 93 / 100 750室、リゾートホテル。
目安価格 ¥28,000–¥43,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
2026年に国内で開業した120室以上の新規ホテルのうち、客室数で最大規模。三菱地所が運営するロイヤルパークホテルズの新フラッグシップで、舞浜駅徒歩5分・テーマパークシャトル接続という立地特性を持つ。客室は世界の地域をテーマにしたコンセプト構成で、ファミリー需要とMICE需要の両方を取り込む設計。750室の一括投入は首都圏東部のテーマパーク隣接市場の供給バランスを大きく動かす規模である。
集約レビューの傾向
開業から数ヶ月のため母数はまだ200件未満だが、集約スコアは4.54と高水準。立地利便性とハードの新しさへの評価が高く、シャトルバス運行・スタッフ対応の即応性に対する評価が積み上がる傾向。一方、開業初期に共通する朝食レストランの動線設計と一部設備の慣熟度については、今後3〜6ヶ月で評価が安定すると見られる。リゾート併設型ホテル特有の繁忙期の混雑感も観測される。
向く人 / 向かない人
-
向く:
ファミリー旅行、テーマパーク連泊、首都圏発の社員旅行・小規模MICE、海外からのテーマパーク目的旅行 -
向かない:
都心ビジネス需要(東京駅まで電車30分以上)、静謐性を求める出張、客室規模より個性を優先する旅程
具体情報
- 最寄り駅: JR京葉線 舞浜駅から徒歩約5分(テーマパーク無料シャトル接続)
- 客室規模: 750室(2026年単年の新規開業で国内最大)
- 開業日: 2026年1月1日
- 運営: ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(三菱地所グループ)
- 立地特性: 東京駅まで電車約20分、羽田空港まで車約40分
2. THE KNOT FUKUOKA Tenjin — 福岡・天神
客室206室、旧プラザホテル天神のフルリブランド。2026年4月20日開業、レストラン主導の新型ライフスタイルホテル。
Media Picks Score: 89 / 100 206室、ライフスタイルホテル。
目安価格 ¥15,000–¥24,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
ワンファイブホテルズが運営する「THE KNOT」シリーズの第6弾で、福岡市中央区大名の旧プラザホテル天神を全面改装した206室のリブランド事例。1階の「MORETHAN」はレストラン主導の宿泊体験を提示する。福岡中央区は2026年に120室以上の新規開業が2軒・332室となり、天神エリアの宿泊供給を底上げする中核物件として位置づけられる。
集約レビューの傾向
旧施設時代から含めると集約レビューは6,482件と母数が厚い。リブランド後のスコアは4.11で、設計の刷新と立地利便性への評価が中心。レストラン体験を起点としたコンセプトが浸透するかは、開業から半年〜1年の客単価とリピート率に依存する。天神・大名エリアの飲食シーンとの近接性が、滞在中の回遊行動を後押しする傾向が見られる。
向く人 / 向かない人
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向く:
福岡出張+夜の会食、九州一次産品を体験したい旅、レストラン目的の小旅行、デザインホテル志向の出張者 -
向かない:
ファミリーの大部屋滞在、空港直結重視の超短期出張(福岡空港から地下鉄2駅)、低価格帯ビジネス需要
具体情報
- 最寄り駅: 福岡市地下鉄空港線 天神駅から徒歩約5分
- 客室規模: 206室(リブランド前と同等規模)
- 開業日: 2026年4月20日
- 運営: ワンファイブホテルズ(不動産はいちご株式会社)
- 位置づけ: 福岡中央区の2026年新規開業2軒のうちの一つ、天神中心地
3. ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 那覇 — 沖縄・那覇
客室257室、ロイヤルパークホテルズの沖縄初出店。琉球銀行新本店ビル併設、県庁前駅徒歩2分。那覇市の2026年新規開業3軒・696室集中の中核。
Media Picks Score: 88 / 100 257室、シティリゾート。
目安価格 ¥33,000–¥67,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
那覇市は2026年に客室120室以上の新規開業が3軒・合計696室と、全国の市区町村で最も新規供給が集中する。本ホテルは3軒のうち最大規模で、ロイヤルパークホテルズの沖縄初出店。琉球銀行の新本店ビル併設で延床面積約13,228㎡、3つのレストラン・バー・プール・ジム・エグゼクティブラウンジを備える。ゆいレール県庁前駅徒歩2分の都心立地は、那覇インバウンドのアッパーミドル層を狙う設計と読み取れる。
集約レビューの傾向
1月30日開業から数ヶ月、集約レビュー数93件で集計スコアは4.23と新規開業としては高い水準。立地と建物の新しさ、ラウンジサービスへの評価が中心。沖縄県内ではこれまでアッパー価格帯はリゾート(恩納村・北谷町)に偏在しており、那覇都心で同価格帯の供給は限定的だった。本物件はその空白を埋める形で位置づけられている。
向く人 / 向かない人
-
向く:
那覇空港から30分以内で都心アクセスを優先する旅、海外からのインバウンド、エグゼクティブラウンジ目的の滞在 -
向かない:
リゾート滞在重視(プールは都市型)、低価格帯ビジネス需要、レンタカー必須の本島北部観光主体の旅程
具体情報
- 最寄り駅: ゆいレール 県庁前駅から徒歩約2分
- 客室規模: 257室
- 開業日: 2026年1月30日
- 運営: ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(沖縄初出店)
- 延床面積: 約13,228㎡(琉球銀行新本店ビル併設)
- 主要施設: 3レストラン、バー、プール、ジム、エグゼクティブラウンジ
4. ヒルトン・ガーデン・イン横浜みなとみらい — 横浜・西区
客室228室、ヒルトン・ガーデン・インの関東初出店。旧ザ・スクエアホテル横浜みなとみらいをリブランドし2026年4月7日開業。
Media Picks Score: 83 / 100 228室、フォーカスサービスホテル。
目安価格 ¥26,000–¥39,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
ヒルトン・ガーデン・インは国内で京都に次ぐ2軒目、関東では初進出。地上20階建てで27㎡を中心とする全228室、20階ロビーから横浜港を一望する設計。ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツが運営する旧「ザ・スクエアホテル横浜みなとみらい」(2021年12月開業)のリブランドで、外資ブランドフラッグ + 国内運営会社の組み合わせモデルの代表例。みなとみらい駅徒歩約7分、パシフィコ横浜とKアリーナ横浜まで徒歩約5分。
集約レビューの傾向
旧ブランド時代から含めると集約レビュー数は722件。リブランド直後のため4月以降のスコアは安定途上だが、立地利便性・客室の機能性への評価が積み上がる傾向。フォーカスサービスブランド(ヒルトン中位帯)として、フルサービスのヒルトン横浜(みなとみらい21内既存)との差別化が顧客層分離の鍵となる。MICE需要との接続が中期的な稼働ドライバーになる構図。
向く人 / 向かない人
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向く:
パシフィコ横浜・Kアリーナ横浜のイベント参加、ヒルトンロイヤリティ会員、横浜中心地のフラッグ滞在 -
向かない:
横浜駅直結を求める短期出張(駅まで徒歩15分)、フルサービスを期待する高単価層、駐車場必須の旅程
具体情報
- 最寄り駅: みなとみらい線 みなとみらい駅・新高島駅から徒歩約7分
- 客室規模: 228室(3〜18階、27㎡中心)
- 開業日: 2026年4月7日(リブランド開業)
- 運営: ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ(フランチャイズ)
- 建物: 地上20階・地下1階、20階ロビー
- 近隣施設: パシフィコ横浜・Kアリーナ横浜 徒歩約5分
5. センタラライフなんばホテル大阪 — 大阪・浪速区
客室300室、タイのセンタラホテルズ&リゾーツによる日本2号店。大成建設が取得し2026年4月6日開業、大国町駅徒歩5分。
Media Picks Score: 72 / 100 300室、ライフスタイルホテル。
目安価格 — 開業直後のためデータ集計中

なぜ選ばれるか
タイ大手ホテル運営会社センタラホテルズ&リゾーツのライフスタイルブランド「センタラライフ」による国内2号機。大成建設が取得し、地上10階・300室規模で2026年4月6日開業。大阪・浪速区は2026年に120室以上の新規開業が2軒・500室と、関西圏では大阪中央区と並ぶ集中地区。なんば・新世界周辺の中価格帯供給を底上げする。屋上ラウンジ「SORA」から通天閣・あべのハルカスを望む立地特性が東南アジア系インバウンドへの訴求力となる。
集約レビューの傾向
4月6日開業のため集約レビューはまだ集積前。タイ国内のセンタラライフ運営宿は東南アジア圏での集約スコア4.0前後で安定。日本市場では1号機(大阪心斎橋・別エリア)の運営経験を踏まえ、東南アジア系・欧米系インバウンドのリピーター獲得が課題となる。客室はオール禁煙、4名・6名対応のファミリールームを備える設計で、家族旅行需要も視野に入る。
向く人 / 向かない人
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向く:
なんば・新世界エリアでの宿泊、4〜6名グループ・ファミリー、東南アジアからのリピーター旅行 -
向かない:
梅田・新大阪エリアの出張、超低価格ビジネス需要、開業初期のオペレーション安定を絶対視する旅程
具体情報
- 最寄り駅: 大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線 大国町駅から徒歩約5分、南海電鉄 今宮戎駅から徒歩約3分
- 客室規模: 300室(全室禁煙、4名・6名ファミリールーム設定あり)
- 開業日: 2026年4月6日(リブランド開業)
- 運営: Centara Osaka Japan株式会社(タイ・センタラ系列)
- 建物: 地上10階(リノベーション)
- 主要施設: 屋上ラウンジ「SORA」、レストラン「DINING」
よくある質問
Q. 2026年に最も新規ホテルが集中する都市はどこですか?
A. 客室120室以上の新規開業を都市別で見ると、那覇市が3軒・合計696室で最も集中度が高い。次いで大阪・浪速区2軒・500室、大阪・中央区2軒・479室、愛媛・松山市2軒・458室、熊本・大津町2軒・415室、北海道・千歳市2軒・413室、福岡・中央区2軒・332室と続く。インバウンド需要回復と国内出張需要の都市偏在が背景にある。
Q. 法人契約・領収書発行は可能ですか?
A. 本記事で取り上げた5軒はいずれも法人契約に対応する規模・運営体制。領収書は宿泊代金・サービス料・宿泊税の内訳明記で発行される。長期出張割引については、客室数の多い大規模ホテル(750室・300室クラス)は10連泊以上の段階制プランを設定するケースが多い。
Q. Wi-Fi速度や長期滞在対応は?
A. 5軒とも全室無料Wi-Fi完備で、外資系2軒(ヒルトン・センタラ)はチェーン共通の100Mbps以上を担保する設計。長期滞在対応は、ファミリールームを備えるセンタラと大型リゾート型のロイヤルパーク舞浜が比較的柔軟。コインランドリーは全5軒に設置見込み。
Q. 駐車場の有無は?
A. 都市型4軒(KNOT福岡・ロイヤルパーク那覇・ヒルトン横浜・センタラ大阪)は近隣提携駐車場の利用が中心で、自走式の館内駐車は限定的。ロイヤルパーク舞浜のみリゾート型として大規模駐車場を備える。レンタカー利用の旅程は事前確認が前提となる。
Q. 主要空港からのアクセスは?
A. ロイヤルパーク舞浜は羽田空港から車約40分。ロイヤルパーク那覇は那覇空港からゆいレールで約15分。ヒルトン横浜は羽田空港からリムジンバスで約30分。センタラ大阪は関西国際空港から南海電鉄で約40分、なんば駅経由。KNOT福岡は福岡空港から地下鉄で約11分・天神駅経由徒歩5分と、5軒中最短のアクセス。
本記事の参考情報
・日本政府観光局(JNTO) — インバウンド統計と都市別観光動向
・Wikipedia: みなとみらい21 — 横浜西区の開発経緯
・横浜市観光情報サイト — 横浜市公式観光案内
編集部から
2026年の新規開業は、室数の集中度で見れば那覇市・大阪市・横浜市の3エリアに偏在する。外資ブランド3軒(ヒルトン・センタラ・センタラ)と国内大手系列の三菱地所系2軒という構成は、国内ホテルマーケットの再編軸を象徴する。本記事の5軒に共通する選定軸は、客室120室以上という供給インパクト・開業1年内の販売実績データ・都市別集中度の3点。次号は中央区・浪速区を含む大阪市内のミドルクラス新規開業4軒と、稼働実績の半年集計を取り上げる。