東急ステイ新宿(東京都新宿区新宿3-7-1)は、2026年3月1日に始めた全館改修を終え、2026年9月29日にリニューアル開業しました。客室数は179室から120室へ59室(約33%)減り、平均客室面積は16.7㎡から24.9㎡(公称「約1.5倍の25㎡」)に広がっています。全120室に洗濯乾燥機と電子レンジを置き、30㎡以上の3タイプ計48室にはキッチンが付きます。新宿三丁目駅C3出口から徒歩1分の立地は変わりません。本稿では改装前後の室数・面積・設備を運営会社の発表資料で整理し、公開販売価格の集計から目安価格の変化を示します。あわせて、同じ新宿区にある同ブランドの長期滞在対応2館と比べます。連泊する出張者と、室数を減らして単価を上げる改装判断を追う業界関係者に向けた記事です。
| 項目 | 改装前 | 改装後(2026年9月29日〜) |
|---|---|---|
| 客室数 | 179室 | 120室(うちユニバーサルルーム1室) |
| 平均客室面積 | 16.7㎡ | 24.9㎡(公称 約25㎡) |
| 客室面積の幅 | — | 15〜47㎡(5タイプ) |
| 1室の最大定員 | 2名 | 4名 |
| 最大総収容人数 | — | 300名 |
| キッチン付き客室 | — | 48室(30㎡以上の3タイプ) |
| 目安価格(2名1室、9/30〜12/29) | ¥27,000–¥34,000(2025年) | ¥42,000–¥51,000(2026年) |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。改装前の数値は2025年9月30日〜12月29日、改装後の数値は2026年9月30日〜12月29日の各宿泊日の最安値を並べ、その25〜75パーセンタイルを取っています。
1. 東急ステイ新宿 — 新宿区新宿三丁目
客室を3割減らし、平均面積を約1.5倍に広げました。新宿三丁目駅C3出口から徒歩1分、全120室に洗濯乾燥機がある連泊向けホテルです。
Media Picks Score: 91 / 100 120室、地上14階の宿泊特化型ホテル(運営: 東急リゾーツ&ステイ)。
目安価格 ¥42,000–¥51,000 / 泊 (2名1室・2026年9月30日〜12月29日)

改装の経緯と日程
運営する東急リゾーツ&ステイ(本社: 東京都渋谷区)は、2026年3月10日の発表で、同月1日に全館改修工事を始めたと明らかにしました。4月10日に予約受付を開始し、9月18日にプレオープン、9月29日にリニューアル開業しています。工事期間は約7か月です。プレオープン期間(9月18日〜28日)の特別プランの室料は、スーペリアクイーンが2万8,000円、ほかのタイプが3万円(いずれも税込・1室)でした。クリエイティブディレクションと空間デザインは乃村工藝社、実施設計と施工は東急Re・デザインが担当しています。建物は地上14階建てで、敷地面積は827.99㎡、延床面積は4,849.66㎡です。
室数と面積 — 5タイプの内訳
客室階は3〜13階が中心で、各フロアに10室(ダブル6室・トリプル3室・フォース1室)を配置しています。14階にはスイート1室とダブル4室、2階にも一部の客室があります。4月10日の発表資料によるタイプ別の構成は次のとおりです。
| タイプ | 面積 | 室数 | 定員 | キッチン / 浴室 |
|---|---|---|---|---|
| スーペリアクイーン | 15㎡ | 48室 | 2名 | なし / シャワー |
| デラックスキング | 22㎡ | 23室 | 2名 | なし / シャワー |
| デラックスツイン | 30㎡ | 36室 | 3名 | あり / セパレート |
| シグネチャーファミリー | 47㎡ | 11室 | 4名 | あり / セパレート |
| 3chome Collective TWIN(ステイプレミア) | 39㎡ | 1室 | 4名 | あり / セパレート |
デラックスキングの面積は、公式サイトの現行表記では22㎡、4月の発表資料では23㎡です。表は公式サイトの表記に合わせました。タイプ別の室数を足すと119室で、総数120室との差は発表資料にあるユニバーサルルーム1室にあたるとみられます。最小タイプのスーペリアクイーン(15㎡)は、改装前の平均16.7㎡をわずかに下回ります。平均面積の拡大は、1室の面積を一律に広げたことによるものではありません。30㎡以上の上位3タイプ(計48室)に配分を移した結果です。
なぜ選ばれるか
新宿三丁目駅C3出口から徒歩1分、JR新宿駅東口から徒歩8分の立地に、全室洗濯乾燥機のある客室がそろいます。改装後は3名・4名で泊まれる客室が48室に増えました。チームでの出張や家族同伴の赴任前滞在にも1室で対応できます。キッチン付き客室にはIHヒーターが付きます。7泊以上の滞在では週1回のルーム清掃が入り、長期の連泊も想定した運用です。宿泊者専用の「Re:cord Lounge」は、11:30〜21:00にセルフサービスのドリンク、15:00〜20:00に軽食とカクテルを出します。客室外で打ち合わせや待機に使える場所が館内にあります。
集約レビューの傾向
改装前の公開レビューデータを集計すると、評価の中心は駅からの近さと立地全般でした。清潔さとスタッフの対応がそれに続きます。一方で、客室の広さは肯定と否定がほぼ同じ割合で挙がっていました。設備の古さへの指摘も一定数ありました。今回の改装は、室数を減らして面積と定員を増やす内容です。改装前に弱点とされた2点に直接手を入れた形になります。立地への評価は改装後も変わらないとみられます。広さへの評価がどう変わるかは、再開業後のレビューの蓄積を待つ必要があります。
向く人 / 向かない人
-
向く:
新宿三丁目・新宿御苑周辺に1週間以上いる出張者(洗濯乾燥機と週1回の清掃)、3〜4名のチーム出張(30㎡以上の客室が48室)、自炊で食費を抑えたい長期滞在者(キッチン付き客室) -
向かない:
1泊の単身出張で宿泊費を抑えたい人(2名1室の目安価格は4万円台から)、車で移動する人(ホテル駐車場なし)、浴槽を重視する人(15㎡・22㎡の客室はシャワーのみ)
具体情報
- 最寄り駅: 都営新宿線・東京メトロ丸ノ内線・副都心線「新宿三丁目」駅C3出口から徒歩1分、JR「新宿」駅東口から徒歩8分
- 客室サイズ: 15〜47㎡(5タイプ、平均24.9㎡)
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜11:00(フロント24時間)
- 食事: 朝食は洋食ビュッフェ 7:00〜11:00(L.O. 10:30)、1名2,530円(税込)。テイクアウトBOXあり
- 客室設備: 全室に洗濯乾燥機(洗剤付き)、電子レンジ、有線LAN・Wi-Fi(無料)。キッチン付き客室にはIHヒーター
- 館内施設: 宿泊者専用ラウンジ「Re:cord Lounge」(2階)、フィットネスジム
- 駐車場: なし(近隣のコインパーキングを利用)
- リニューアル開業: 2026年9月29日(プレオープン 9月18日)
新宿区の東急ステイ3館を比べる
運営会社は、新宿エリアのグループホテルである東急ステイ西新宿、東急ステイ新宿イーストサイドとの「三館連携企画」を構想中としています。3館とも全室に洗濯乾燥機と電子レンジを備えますが、規模と客室構成には違いがあります。
| ホテル | 最寄り | 客室 | 面積 | 目安価格 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東急ステイ新宿 | 新宿三丁目 C3 徒歩1分 | 120 | 15〜47㎡ | ¥42–¥51k | 2026年9月改装。キッチン付き48室、定員4名の客室12室 |
| 東急ステイ新宿イーストサイド | 東新宿 A1 徒歩約3分 | 208 | 18〜69㎡ | ¥33–¥39k | 2021年8月開業。約半数の客室にキッチン、オンライン会議用のミーティングスペースあり |
| 東急ステイ西新宿 | 西新宿五丁目 A1 徒歩2分 | 148 | 15〜34㎡ | ¥22–¥29k | 2024年3月改装。キッチン付き52室、全室に2ドアの冷凍冷蔵庫 |
2024年3月に改装した西新宿は、シングルルームをすべてダブルベッドに替え、キッチン付き客室を増やしました。価格帯は3館で最も低く、単身の長期出張の受け皿になっています。これに対し東急ステイ新宿は、室数を大きく減らして3〜4名で使える客室へ配分を移しました。同じブランドの中で、対象とする客層を分けた改装といえます。
よくある質問
Q. 法人契約や領収書の発行には対応していますか?
A. 公式サイトに法人予約の窓口があります。現地で精算した場合は、チェックアウト時にホテルで領収書を発行します。事前にオンライン決済した場合は、発行方法が異なるプランがあります。予約前に条件を確認する必要があります。
Q. 長期滞在時の清掃はどうなりますか?
A. 連泊中の簡易清掃(タオル・ナイトウェアの交換とごみ回収)は希望制です。7泊以上の滞在では、これに加えてベッドメイクや室内清掃を含むルーム清掃が週1回入ります。洗濯乾燥機には洗剤が備え付けられています。
Q. Wi-Fiは使えますか?
A. 全客室で有線LANとWi-Fiを無料で使えます。通信速度の公表値はありません。Web会議を長時間行う場合は、有線LANを使う方法があります。
Q. 駐車場はありますか?
A. ホテルの駐車場はありません。東急ステイの駐車場は四谷・札幌など一部の店舗に限られます。車で来る場合は近隣のコインパーキングを使うことになり、予約はできません。
Q. 改装前と比べて価格はどれくらい変わりましたか?
A. 2名1室の目安価格は、改装前の2025年秋冬が¥27,000–¥34,000、改装後の2026年の同時期が¥42,000–¥51,000です。いずれも公開販売価格の集計に基づく参考値です。最安の15㎡タイプを基準にした水準です。
本記事の参考情報
・東急ステイ新宿 リニューアルオープン(公式) — 客室タイプ・ラウンジ・アクセス
・東急リゾーツ&ステイ 2026年3月10日発表 — 改修開始日、改装前後の平均客室面積
・東急リゾーツ&ステイ 2026年4月10日発表 — フロア構成、タイプ別室数
・東急リゾーツ&ステイ 2026年9月14日発表 — 179室から120室への変更、建物概要、設計・施工
・東急ステイ西新宿 リニューアル(公式) — 2024年改装後の客室構成
編集部から
東急ステイ新宿の改装は、立地の評価が高い既存ホテルで、室数を3割減らしながら客室売上を保てるかを試す事例です。再開業直後の目安価格は改装前の約1.5倍で、単純計算では1泊あたりの客室売上はほぼ横ばいになります。今後、繁忙期と閑散期の稼働がこの前提どおりに推移するかが焦点です。同社は東急ステイ五反田でも2027年春のリニューアルを予定しています。都心の宿泊特化型ホテルで「室数より面積と定員」という改装が広がるかどうかを、編集部は引き続き追います。