ホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ、東京・日本橋)とマリオット・インターナショナルは2025年12月1日、神戸市中央区東川崎町の「ホテルクラウンパレス神戸」を全面リブランドし、「神戸マリオットホテル」として開業する。客室186室、JR神戸駅直結。両社が2024年4月に締結した戦略的パートナーシップにより国内7棟・約2200室をマリオット系へ転換する計画の第1棟である。

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。

神戸マリオットホテル — 兵庫県神戸市中央区

客室186室、2025年12月1日開業。HMI×マリオット国内7棟リブランド計画の第1棟である。

Media Picks Score: 90 / 100  186室、フルサービス都市ホテル。

目安価格 ¥33,000–¥47,000 / 泊 (2名1室・通常期)


神戸マリオットホテル — 神戸市中央区東川崎町 · 旧ホテルクラウンパレス神戸の全面リブランド、JR神戸駅直結
PHOTO: 神戸マリオットホテル — 公式サイトを見る →

開業の構図

HMIホテルグループは1966年設立、現在国内46施設を運営する。2024年4月、米マリオット・インターナショナル(本社・米メリーランド州)と戦略的パートナーシップを締結し、国内既存7棟をマリオット系ブランドへ順次転換する計画を発表した。神戸マリオットホテルはその第1棟である。国内のホテル業界では新築開業によるブランド導入が主流のなか、既存稼働施設の改装+ブランド掛け替えという「コンバージョン型」の大型案件で、計画全体で約2200室がマリオット系へ移行する。HMI側の既存運営力とマリオット側の世界約1.9億会員規模の予約網マリオット側の世界1500万会員規模の予約網を組み合わせる構図で、訪日需要の取り込みと運営効率の両立を狙う。

立地と建物

所在地は神戸市中央区東川崎町1-3-5、JR神戸駅の地下街経由で徒歩約2分の直結動線にある。神戸ハーバーランドの再開発エリア南西端で、umie・モザイク・神戸ポートタワー方面へ徒歩圏。三宮駅まではJRで2駅・約4分、新神戸駅まで地下鉄海岸線+山手線で約15分、神戸空港まではポートライナー乗継で約25分という、京阪神および空港アクセスの結節点に立つ。建物は地上17階建てで、最上階17階にオールデイダイニング「GRILL TABLE with SKY BAR」(130席)と会員制エグゼクティブラウンジ「M Club」(52席)を配置。1階ロビーラウンジ「ハーバーカフェ」(76席)、地下1階の中国料理「マンダリンコート」(108席)を継承する構成で、宴会場・会議室・フィットネスを備えるフルサービス型である。デザインコンセプトは「異文化が響きあう街」、マリンブルーを基調に格子やランタンといった和の要素を組み合わせる。

客室構成とリブランドの規模感

客室総数は186室、旧ホテルクラウンパレス神戸の229室から43室減となる。スイートを含む構成で、シングル中心の都市ビジネスホテルというよりは、出張・観光・宴会需要を同居させたフルサービス業態という性格を強める。改装工事は営業を継続しながら段階的に実施し、2025年12月1日のリブランド開業時点で全館完了する見通しである。客室減はマリオット基準への適合を踏まえた1室あたり面積の見直しや、共用部・バックオフィスへの再配分を含むとみられる。1室あたりの単価は事前販売価格の集計で1泊2名 ¥33,000–¥47,000 (通常期)のレンジに収まり、旧体制と比べて中位帯がやや上方シフトする。

京阪神商談動線への影響

マリオットの国内拠点では大阪・京都に既存のラグジュアリー〜アッパーアッパースケール業態が複数あるが、神戸市内には拠点がなかった。神戸マリオットホテルの開業により、京阪神3都市でのマリオット会員向け選択肢が連続する形となる。HMI×マリオット7棟計画のうち「コートヤード・バイ・マリオット神戸」(現ホテルパールシティ神戸)も同市内で順次転換予定で、神戸単体で2棟の段階を経るシナリオに入る。インバウンドの法人MICE需要、関西国際空港経由のアジア圏ビジネス需要に対し、マリオット会員プログラム経由の継続予約を取り込みやすくなる。三宮駅前や元町・旧居留地の独立系ハイクラスホテルとの競合が、ブランドロイヤルティ軸で再編される局面に入る。

集約レビューの傾向

本稿執筆時点ではリブランド後の宿泊レビューは集計対象外だが、旧ホテルクラウンパレス神戸時代の公開レビューデータを集計したかぎりでは、JR神戸駅直結のアクセス利便、17階レストランからの神戸港眺望、宴会場の収容力に対する評価が一貫して高かった。一方で築年数に起因する内装の経年感や、客室Wi-Fi速度については改善余地を指摘する声が散見された。今回のリブランドは内装更新を含むため、これらの評価軸がどの程度刷新されるかが、開業直後の指標となる見込みである。

具体情報

  • 所在地: 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-3-5
  • 最寄り駅: JR神戸駅 地下街経由 徒歩約2分(直結)、地下鉄海岸線ハーバーランド駅 徒歩約2分地下鉄海岸線ハーバーランド駅 徒歩約4分
  • 客室数: 186室(スイートルーム含む)
  • 建物: 地上17階建て、フルサービス型都市ホテル
  • レストラン: オールデイダイニング(17階・130席)、中国料理(地下1階・108席)、ロビーラウンジ(1階・76席)、エグゼクティブラウンジ(17階・52席)
  • その他施設: 宴会場、会議室、フィットネスジム
  • 開業: 2025年12月1日(旧「ホテルクラウンパレス神戸」のリブランド)
  • 運営: ホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ)
  • ブランド契約: マリオット・インターナショナル “マリオットホテル” ブランド
  • 目安価格: 1泊2名 ¥33,000–¥47,000(通常期、公開販売価格の集計)
HMIホテルグループ × マリオット・インターナショナル 戦略的パートナーシップ調印 — 国内7棟・約2200室の転換計画
PHOTO: HMI×マリオット 戦略的パートナーシップ — プレスリリースを見る →

よくある質問

Q. 開業日と予約開始時期は?

A. 2025年12月1日(月)開業。現時点の宿泊予約は2025年12月以降の日付について公開済みで、目安価格は1泊2名 ¥33,000–¥47,000(通常期)。年末年始やゴールデンウィークなどの繁忙期はこのレンジから上方に¥10,000程度上振れする傾向がある。

Q. 法人契約・領収書対応は?

A. 運営はホテルマネージメントインターナショナル(HMIホテルグループ)が継続して担う。マリオット・インターナショナルのフランチャイズ予約網(マリオット ボンヴォイ)経由の予約に対しても、宛名や但し書きを含む領収書発行に対応する。法人ベースコード経由の優待料金については、マリオット社の法人契約スキームに準拠する形となる見込み。

Q. 長期滞在割引や月単位プランは?

A. マリオット系のフルサービスブランドであり、エクステンデッドステイ専業ブランド(レジデンス・イン等)と異なる位置づけのため、月単位プランは標準提供ではない。ただし2週間以上の中長期出張については、マリオット社の長期滞在向け料金プランやベストレートギャランティ経由の交渉余地がある。

Q. 駐車場・空港アクセスは?

A. 旧クラウンパレス時代から地下駐車場を備える。神戸空港まではポートライナー乗継で約25分、関西国際空港まではJR神戸駅から「リムジンバス」「JR + 南海/関空特急」のいずれかでおよそ70–90分。新神戸駅(山陽新幹線)まではJRと地下鉄で約15分。

Q. インバウンド対応は?

A. マリオット系列となることで、マリオット ボンヴォイ会員(全世界約1.9億人、日本国内含む)への露出が直接拡大する。中国・韓国・台湾・米国向けの法人MICE需要や、マリオット系列の航空マイルやポイント連携プログラム経由の予約取り込みが見込まれる。多言語スタッフ配置や館内サイネージ多言語化など、ブランド基準に沿った運用への移行が進む。

本記事の参考情報

HMI×マリオット戦略的パートナーシップ プレスリリース(2024年4月) — 国内7棟リブランド計画の発表
「神戸マリオットホテル」12月1日開業 プレスリリース — 開業日と施設概要
HMIホテルグループ 公式ニュース(英文) — 7棟計画の英文発表(約2200室)
神戸公式観光サイト Feel KOBE — 神戸ハーバーランド地区の観光情報

編集部から

新築主導が長く続いた国内ホテル外資ブランド出店の流れに対し、HMI×マリオットの7棟計画はコンバージョン型のスピード感を業界に示す事例となる。神戸マリオットホテルはその先頭打者で、186室というフルサービス都市型の中規模スケールが、観光・MICE・出張のいずれの動線にもアクセスする位置に置かれる。本紙では今後、第2棟以降(浜松・京都・沖縄・コートヤード3棟)の開業時期、客室数の最終確定値、改装範囲の比較を順次取り上げる。京阪神商談動線の中で神戸単体の供給がどのようにブランド再編されていくか、引き続き注視したい。

次に読むなら